昨今「友人の余興としてムービー制作をする」「新郎新婦が結婚式のプロフィールムービーを自作する」という方がだいぶ増えてきました。
アプリやムービーを作成できるテンプレートなども豊富に出そろっている時代なので、初心者の方でもムービーを作るのがとても簡単になりました。
プロフィールムービーは結局のところ、そのムービーを結婚式当日に見るゲストがどう思うかが一番重要ですよね。
このページではプロフィールムービーの作り方をまとめてご紹介しています。
自作したいと考えている方、ぜひ参考にしてください。
プロフィールムービーの構成
まずはビデオの構成です。結婚式のプロフィールムービーの基本構成は、以下の通りです。
① タイトル
② 新郎プロフィール
③ 新婦プロフィール
④ 二人のストーリー
⑤ エンディング
ムービー作りで大切なのが、「ゲストに何を伝えたいか」をわかりやすく表現すること。
そのためには内容・構成にどうするかがカギに。ゲストに楽しんでもらえにくい内容だったり、構成の流れが悪かったりしてしまうと、せっかくのムービーも残念な印象になってしまう。それはぜひとも避けたいですよね。
内容・構成は最重要ポイントと心得て、慎重に検討を重ねたい。
「来てくれてありがとう」という、ふたりからの思いが伝わる内容にゲストからの喜びの声が聞けそう!
プロフィールムービーの長さ
適度なムービーの長さは5分前後〜長くても8分程が好ましいです。
5分以下だと短く感じますし、10分だと上映時間が長いと感じるゲストもいます。
なので、自分で作成する場合は7分くらいを目安に考えたほうがよさそうですね。
1曲で作成する場合は、「曲の長さ=プロフィールムービーの長さ」になります。
5〜8分の曲を選びましょう。
複数の曲を使う場合は新郎・新婦・二人のパートをそれぞれ曲を変えて3曲にしたり、
新郎新婦・二人のパートで2曲仕様にしてもいいですね♪
曲と構成を合わせて、総尺が5〜8分程になるように曲をつなぎ合わせましょう。
曲のサビがちゃんと流れるように考えて選ぶといいですね。
①タイトル~新郎 ②新婦 ③二人~エンディング で3曲使用
①タイトル~新婦 ②二人~エンディング で2曲使用
プロフィールムービーの写真について
写真枚数「30枚」
25〜45枚位がベストです。内訳として多いのは、新郎10枚・新婦10枚・二人10枚です。
例えば
(新郎・新婦10枚:内訳)
誕生~幼少期(0~6歳):2枚
小学校時代(7~12歳):1枚
中学校時代(13~15歳):1枚
高校時代(16~18歳):2枚
大学時代(19~22歳):2枚
最近(23歳~):2枚
(二人10枚:内訳)
出会い~交際中:5枚
プロポーズ:1枚
両家顔合わせ:1枚
入籍:1枚
結婚式まで:2枚
各時代で新郎様と新婦様に差があっても問題ありません。
また、「この時代の写真があまりない」「最近の写真をたくさん使いたい」という場合では、
ある時代を無くした代わりに最近の写真を増やすのも全く問題ありません。
形にとらわれ過ぎず、各紹介シーンの枚数でムービーのバランスを整えることのほうがゲストには見やすくなります。
ただ、「新郎の写真が5枚、新婦が15枚」と極端に新郎新婦様で写真枚数が違いすぎるとバランスが悪いので、新郎新婦の差異は5枚以内にし、新郎新婦の枚数のバランスをとりましょう。
写真を表示する時間 「7秒」
1枚の写真を使用する時間をどれくらいにするかの指定をしなければなりません。
目安としては「7秒」としてください。しっかり見せたいという場合は「8秒」でもよいかと思います。
写真がしっかりと表示されてから5秒間ほどは画面に出ている必要がありますので、
映像編集ソフト上では7~8秒ほど写真を表示するように指定をし、
前後合わせて2~3秒間ぐらい写真の切り替えでフェードイン・フェードアウトなどのエフェクトをかけるようにしてください。
どんな写真を選ぶといいのか
・ゲストが一緒に写っている写真
例えばおじいちゃんおばあちゃんや親戚が写っている七五三の写真、幼なじみが写っている幼少の写真、学生時代の部活動の写真など、
ゲストが写っている写真をなるべくチョイスしましょう。
・なるべく横長の写真
映像は横長サイズです。映像のサイズ比率と写真のサイズ比率が違うと、うまくトリミング(切り抜き)できないことがありますので、写真選びはなるべく横長の写真を選ぶと作りやすいと思います。
・2人で改めて撮影した写真
タイトルやエンディングは2人で改めて撮影するのもおすすめ☆
前撮り写真を使用すると画質もきれいでよりいい作品になりそうですね!
選ばない方がいい写真
・画質が悪い、ピントが合っていない
ガラケーの写真やプリクラの写真はスクリーンに映し出すとぼやけてしまいます。
最近多いのは複数の写真をコラージュしたもの。たくさんの写真を使いたい気持ちは分かりますが、コラージュ写真が多用されると観る人は疲れてしまいます。
・本人が写真の隅に写っている写真
端などに写っていると画面から見切れてしまう可能性があります。セーフティゾーンといって画面内に収めるべき範囲を確認しましょう。
・集合写真ばっかり
プロフィールムービーのDVDはプリント写真に比べて画質が落ちるので、たくさんの人数が写った写真になると、顔が小さくなり本人がどれだかわかりづらくなってしまいます。
とくに、幼少の頃の写真に集合写真を使うとわかりづらくなりますので、集合写真を使う場合には雰囲気を伝えたい場合などに使用するだけにして、なるべく少人数での写真を中心に選びましょう!
写真はデータを選ぼう
データで写真がある場合はプリントアウトした写真を使用するよりもデータの写真の方が絶対キレイです。
写真を集めていく中で、友達から写真を借りたりすることもあるかと思います。
その場合はデータがあればなるべくデータで受け渡ししましょう。
せっかく、綺麗に撮れている良い写真でもプリントがうまくいっていないととても残念…。
映像会社に依頼する場合も、そのプリントしたデータをまたスキャナーで取り込みデータにするのでどんどん画質が落ちてしまうのです。
データがあればデータの写真を使用しましょう。
【写真の適正サイズ】
・写真縦横サイズ:横720×縦480ドット以上
・画素数:35万画素以上
・スキャナーで取り込む場合は、解像度300dpi以上
・スマホで撮影する場合は、特に気にする必要なし
・ファイルサイズ:200k以上
写真をデータにする方法
①スキャナーで写真を取り込む
スキャナーとは、写真などを読み取り、画像データとして取り込む(データをコンピュータに転送する)装置のことです!
スキャナーが家になくてもコンビニなどでもできる所があります。
一般的にはスマホのアプリよりきれいに取り込めることが多いです!
スキャンする前は、写真の髪の毛やほこりをしっかり除去してからスキャンしましょう。
②スマートフォンで写真を取り込む
スマホアプリの『フォトスキャン by Googleフォト』を使用してみてください!
goole:フォトスキャンダウンロード
apps:フォトスキャンダウンロード
無料なのにスキャナーがなくても写真をデータにできちゃいます。スキャナーがない人におすすめ☆
プロフィールムービーのコメントについて
コメントの文字数 「20文字」
文字数が少ないというのは問題ないのですが、
1枚の写真をテンポよく表示する時間を加味して考えても、大体「20文字」以内が最適です。
先程、写真の表示時間は約7秒(表示時間は約5秒)と記述しましたが、人が1秒間で読めるのは4文字までとされています。なので、写真に添えるコメントは、「20文字前後」がベストです。いっぱいのコメントを書きたいと思うのは至極当然のことですが、
写真とコメントの両方を理解できるということが大事ですよね。
コメントで説明しすぎない
〇〇にいきました。〇〇をしました。などと、写真に対する説明文ばかりにしないこと。
もちろん何個か使用するのはいいと思いますが、多用しすぎると日記感覚になってしまいます。
下記のコメント例文の記事を参考にしてください!↓
ゲストを巻き込んだコメント
新郎新婦二人ばかりの写真やコメントではなくて、出席しているゲストの写真を使ってコメントで紹介するとゲストとしてはちょっとうれしいです。
例えば
・小学校からの親友の〇〇 これからもずっと友達
・仕事でお世話になってる〇〇先輩 憧れの先輩です!
ゲストへの感謝のメッセージを入れるのもおすすめです♪
句読点や忌み言葉に気を付ける
「お祝いごとには終止符を打たない」という意味で、「、」「。」などの句読点を使わないのがマナーです。「、」を使いたいところは、スペースで字間を空けるようにしましょう。
また「忌み言葉」を避けるようにしましょう。例えば、「たびたび」「ふたたび」「再び」「重ねて」などの重ね言葉や、
「別れる」「分かれる」「切る」「返す」「去る」「終わる」などの別れや再婚を連想させるような「忌み言葉」を避けるのがマナーとされています。
「ご多忙の中」という言葉がありますが、「忙」という漢字は「心を亡くす」という成り立ちのため、結婚式の場にはふさわしくありません。「おいそがしいところ」などと言い換えるのが、一般的です。
その他に注意すること
使用するソフトはご自身のスキルに応じて
パソコンのスキルや仕上げたい映像レベルに応じて選んで。
映像を制作するにはまずパソコンにソフトを入れる必要があります。
ソフトには無料と有料のものがあり、無料のソフトではズームを調整できなかったり、曲と写真の変わるタイミングを合わせられないことも多いです。
おすすめソフトの紹介はこちらの記事に書いてるので参考にしてください!↓
会場で上映できる画面比率の確認
画面には16:9と4:3という比率があります。会場の機器がどちらに対応するか必ずプランナーさんに確認をしてください。
会場によっては映像の解像度などをまとめた仕様書があることも。曲についても著作権の関係で流せないものがあるため、使いたい曲に問題がないかなど、制作前に注意事項をプランナーさんに聞きましょう。
画面比率について詳しくこちらの記事に書いてます!↓
DVDに焼く
結婚式会場では、DVDでの映像上映が大半です。そのため作成後は、パソコンで制作した映像を再生機器で見られるようにするオーサリングという作業が必要。
無料ソフトの場合、オーサリング用に別のソフトが必要なことがあるので注意を。会場がDVD-Rを指定している場合、きれいな画質で上映したいからとBlu-rayにするのはNG。完成後は会場の機器で再生できるか必ずテストしてください。会場によっては4週間前までにテスト。と決められている所も。
また、DVDに書き出すのには時間がかかります。書き出してから修正点があると、また1日作業しなきゃ、なんてことも。しっかり確認してから書き出しましょう。
失敗しないプロフィールムービーのまとめ
まずチェックすること
・式場の画面比率は?
・データでOK?DVDに焼く?DVDにどうやって焼く?
・何日前までに式場に持っていけばいいの?
・スキャナーは持ってる?なければスキャンアプリをダウンロードしましょう。
構成と曲の長さと写真枚数
タイトル | 15~30秒 ※黒画面5秒含む 二人の写真1枚 | 1曲目 |
新郎 | 2分~2分30秒 ※10~15枚× 7~8秒 新郎の写真10枚 | 1曲目 |
新婦 | 2分~2分30秒 ※10~15枚× 7~8秒 新婦の写真10枚 | 1曲目 |
二人 | 2分 ※5~10枚× 7~8秒 二人の写真10枚 | 2曲目 |
エンディング | 20~30秒 ※黒画面5秒含む 二人の写真1枚 | 2曲目 |
・プロフィールムービーの長さ(曲)は7分程で(2曲で作成がおすすめ☆)
・写真は30枚位で
どんなものを作るか考えよう
ウエディングムービーを検索して、参考にしたいものを探してみましょう!
「こんな内容、流れで作ろう」などベースが決められて、写真やBGMのイメージ作りもスムーズに♪
早めに取り掛かかろう!
意外と時間がかかるのが小さい頃や友人・家族との写真集め。
現像写真の場合はコンビニなどでスキャンをして、画像データにする必要も出てくるので、
早めに取り掛かるのが正解!
またムービー専門の制作会社に依頼するときも同様にできる限り早めにが◎
納期までに1ヶ月かかる所がほとんどです。
いかがでしたでしょうか。
自作するにしても、プロに依頼するにしても、写真や動画、BGMを決めるのは自分たち。
時間がなくて中途半端なものしか作れなかった、などと後悔しないよう早めに準備をスタートして、満足のいく作品を作りましょう!