結婚が決まって、式場見学に行くことで、少しずつ「私たち結婚するんだ」という実感が沸いてくるのではないでしょうか。
結婚式のだいたい1年前には式場を決める新郎新婦様が多いのですが、実際に衣装の試着が始まるのが式場にもよりますが、6~7か月前になります。
担当プランナーとの打ち合わせは4カ月前頃からになります。働きながら準備をするお二人も多いので、準備期間は本当にあっという間に過ぎていきます。
その中でも、決めなければならないことが沢山ありすぎて、「料理」や「引出物」、「披露宴の進行」などを優先してしまうので、プロフィールムービーやオープニングムービーまで手が回らず、結婚式前日まで編集に追われているなんていう方も多いのです。
そこで、「ムービーを自作したい!」と考えているお二人に、オープニングムービーの作り方や注意点などをご紹介いたします。
初心者必見!ムービー作成の3つのメリット
コスト削減
ムービーを自作する最大のメリットは、「コスト削減」です。ムービーを式場で注文すると、安くても5-6万円は掛かってきます。オープニングムービーだけではなく、プロフィールや披露宴途中までの取って出しを含むエンドロールムービーを含めると総額で30万円を超えてしまいます。
自分たちで作れば、ほぼ無料で作成が出来るので、パソコンが得意な人やモノづくりが好きな人は、自作するのも良いですね。
何度でも作り直せる
式場や他業者にお願いする場合は、仕上がった動画をチェックしてから修正箇所を細かく指定しなければなりません。しかし、自作をすれば作りながらプレビューで確認してすぐに修正したり、イメージ通りの動画を作成することができます。
「何度でも作り直せる」というのは仕事をしながら夜中に作成することも多いのでメリットになります。
オリジナリティあるムービーができる
式場でお願いする場合は、動画のパターンはだいたい決まってしまいます。
自作の場合はオリジナリティを出すことも出来ますし、写真枚数や時間も自由に設定できるので作りやすくなります。
ゲストの方が間延びしないように、オープニングムービーの程良い長さは1分半~2分くらいと言われています。
限られた時間の中ではありますが、内容の濃いムービーにするには写真選定や構成が大切です。
メリットと併せてデメリットもお伝えしますので、自作を考えている新郎新婦様は、是非確認しておきましょう。
メリット | デメリット |
お金があまりかからない | 時間に余裕がないとできない |
何度でもすぐに作り直せる | クオリティが下がる可能性ある |
オリジナリティを演出できる | 著作権など注意することが多い |
自作するときにまずやるべきことは?
オープニングムービー作成時、最初に「やるべきこと」をご紹介します。
使用する動画や写真素材・BGMを用意
まず、使用したい写真や動画の素材を用意しましょう。
オープニングムービーで使うことの多い素材は、幼少期の頃の写真ではなく、大人になってからの写真を
使用することが多いです。
ゲストの方と一緒に写っている写真ではなく、一人の写真や新郎新婦様、二人で写っている写真を多く使うと良いでしょう。
前撮りをしたお二人は、その時の写真を是非使用しましょう。
また、構成の中でゲストの方を紹介する場合は、過去の写真をトリミングして繋ぎ合わせたり、職場の人たちは、
準備期間に新たに撮るのも新鮮味があっておすすめです。
BGMは、アップテンポの曲を選ぶ人が多く、お二人入場前に盛り上がる選曲をすると良いでしょう。ただ、著作権がありますので注意が必要です。
パソコンやスマホの作業機器
ムービー作成は、パソコンやスマホ、そしてタブレットなどで作成します。パソコンを持っていない人は、最近スマホでも気軽に動画編集ができるので便利です。
ただ、パソコンの方が画面も大きく動作も簡単ですので、出来る限りパソコンで作業できる環境を整えることをおすすめします。
自作ソフトを用意する
ムービーを作成するためには、「動画作成ソフト」をダウンロードする必要があります。有料のソフトもありますが、元々パソコンに入っているソフトや、無料でもクオリティの高いムービーを創ることはできます。
様々なサイトを見ながら、ご自身が使いやすいソフトを選ぶと良いでしょう。
「もっとこだわりたい」という人は、有料ソフトがおすすめです。
ムービーの構成を考える
素材である写真・動画・BGMが整ったら、いよいよムービーの構成に入ります。
先に素材を選んでおくと、コンセプトやテーマが決まりやすく構成しやすくなります。
出だしにタイトルを入れる
まず、映像の出だしにタイトルを入れます。
文字だけでも良いですし、選んだ写真や動画にタイトル挿入するのも良しです。
ゲストの方への挨拶を入れる
次のコマでは、「本日はお集りいただきありがとうございます」といったような、ゲストの方への挨拶を一文入れると良いでしょう。
ゲストの皆様への挨拶 from watakeko_dvd on Vimeo.
テーマとストーリーを作る
ここまでできたら、次はムービーのテーマとストーリーを考えます。テーマは例えば「感謝」「はじまり」「ゲストの皆を楽しませる」など、簡単なもので良いです。大まかにどういうことを伝えたいかを決めることで、
ムービーのテイストがまとまります。
また、時間の構成例をご紹介します。
タイトル:10秒
二人の挨拶:10秒
二人の写真や動画:30秒
ゲストの方の紹介:30秒
カウントダウン:10秒
ムービーの合計時間は1分30秒~2分がベストですので、是非参考にしてみてください。
ゲストの方の紹介をする
ムービー中盤では、ゲストの方を紹介しましょう。
例えば、主賓や乾杯の挨拶をしていただく方や、余興をお願いしている友人を紹介するとご本人の方にも
喜んでもらえますし、他のゲストの方もワクワクします。
自作ムービーの無料ソフト
それでは、実際に自作でムービーを作る時に使用する無料ソフトをご紹介します。
ムービーメーカー
まず1つ目は、ムービー作成初心者が多く使用している「ムービーメーカー」です。
無料なので簡素化されていますが、「トリミング」「BGM挿入」「ナレーション追加」「回転」など
必要最低限の機能は揃っています。
操作もシンプルで直感的なので、初めてのムービー作成でも気軽に使用できます。
対象のOS
・Windows Vista
・Windows 7
・Window 8/8.1
・Windows 10
Windowsでしか利用はできないので、MacやLinuxの方は別のソフトを使用しましょう。
iMovie
もう1つは、iPhoneをお持ちの方はご存じかと思いますが、iMovieというのがあります。
iMovieは、MacやiPhoneなどの「Apple」の製品で使用できる動画編集ソフトです。
Apple製品を持っている人であれば、無料でだれでも簡単に動画が作れます。
また、スマホやタブレットでもやりやすく、撮影した動画を切り取ったりつなげたり気軽にできます。
編集の専門知識が無くても、プロ級の動画が完成します。
初心者にも簡単に操作できるので、人気のソフトです。
オープニングムービーで使えるデザインプレート
次に、オープニングムービーを自作するときに使える「デザインプレート」をご紹介します。
Lob01(らぼわん)
Labo1(らぼわん)は、結婚式のムービー用に、無料で動画素材を提供しています。
データはzip形式に圧縮されていますが、解凍したらムービーメーカーなどの動画編集ソフトに
取り込めばすぐに使用することができます。
nonnofilm(ノンノフィルム)
もう1つは、nonnofilm(ノンノフィルム)です。
写真やコメントを差し替えるだけで、簡単にムービー作成ができます。
また、結婚式向けのキラキラした素材を扱っている、ウェディングムービー自作専門店です。
無料だけではなく、こだわりたい方用に有料ムービーもありますので、幅広い選択肢があります。
オープニングムービー自作の際の注意点
最後に、オープニングムービーを自作するときの注意点を3つピックアップしましたので、ご紹介します。
著作権
まず、気を付けなければならないのが、「著作権」「肖像権」です。
画像や動画については、お二人やゲストの方のものであれば問題ないですが、
キャラクターであったり、芸能人などを入れ込んでしまうと「肖像権」に引っかかりますので注意が必要です。
また、BGMについても、好きな歌手の音楽を映像にそのまま入れ込んでしまうと「著作権」違反になってしまいます。
著作権フリーの曲を使用するか、もしくはCDの原盤を購入し、音をムービーと別出しするようにしましょう。
式場のスタッフと打合せの際に、必ず確認することが大切です。
式場の上映設備
次に、式場側の設備の確認をしてください。
専門式場やホテルであれば、スクリーン設備も整っていますが、レストランウェディングでは
慣れないこともあるので、DVDで上映出来るのか、USBは出来ないのかなど、
どういった形式で持参すれば良いのかを必ず最初に確認しておくことが大切です。
作成に掛けられる時間はどのくらい?
ムービー作成に慣れている人でも、1日や2日ではムービーは仕上がりません。
作成する時間にどのくらい掛けられるのか・・・。
本業の仕事とのバランスを考えながら、逆算して準備を始めるようにしましょう。
ムービーは一度仕上がっても、実際に見てみたら修正したい箇所がたくさん出てきたり、
「もっとこだわりたい」とのめり込んでしまい、結局、結婚式ぎりぎりまで修正作業に追われている
新郎新婦様も多くいます。
また、会場で必ず試写が必要ですので、作成から完成には、1ヵ月~2か月は掛かると考えておいた方が良いでしょう。
まとめ
以上、「結婚式オープニングムービーを自作したい人必見!方法や注意点」についてご紹介しました。
ムービーを自作するには、下記のことが大切であるとお伝えしました。
●写真や動画、BGMの素材を集める
●コンセプトやストーリー性を考える
●構成を決める
●自作サイトを参考に作成する
●肖像権、著作権に注意する
一生に一度の大切な結婚式の中で、オープニングムービーはお二人が入場する前に
ゲストの皆様の期待値の高い演出の1つです。
業者にお願いするにしても、自作するにしても、大切なのは「いかにゲストの皆様にワクワクしてもらえるか」です。
オープニングムービーを自作する際は、是非参考にしてください。