思わず使っちゃう『忌み言葉』と『重ね言葉』
結婚披露宴やパーティーで上映するプロフィールムービーに挿入するコメントには使っちゃいけない『忌み言葉』と『重ね言葉』があります。今回はその中で使われやすい言葉とその言いかえを紹介します。
プロフィールムービーの写真1枚1枚につけるコメント・・・
これをどんなコメントにするかで写真の印象も変わってきます。その写真を撮った時のエピソード、気持ちなどが分かるコメントがベストです。そのコメントでゲストの笑いも感動も生まれます。
“たかがコメント されどコメント”
文章を考えるのが苦手な方も、キレイな上手いコメントをつけよう、ではなくゲストの皆様へこの時の自分を伝えようという“メッセージ”として考えてみてはいかがでしょうか?
コメントの基本
まずおさえておくことは〈適切な内容と表現〉です。
当たり前のことのように思われますが、ゲストを楽しませようとするあまり自虐的表現が過ぎたり、うちわ的な内容になったりすることがあります。
モラルから逸脱するような表現や誰かを誹謗中傷するかのような内容は避けましょう。
友人が盛り上がるだろうと考えたコメントも、他のゲストには眉をひそめる方もいるかもしれません。社会人のマナーとして、誰かを不快にさせることなく、ゲスト皆が楽しく見れるものが良いですよね。
★説明文にならないように気をつけよう!
とはいえ写真を見ればわかることをコメントにすることもありません。
例えば「七五三 家族でパシャリ」→「七五三 綺麗な着物が嬉しかった♡」
「家族旅行でディズニーランド」→「家族全員ディズニー大好き♪」
「祖父母の家で」→「すごく可愛がってくれた祖父母と」など・・・
このようにすると自分のキャラクターや家族の雰囲気などが伝わりやすくなります。
小さいころの写真につけるコメントはご家族からもらってもいいかもしれません。
ゲストは写真のコメントを通してその当時のエピソードを知り、それによって感情移入して、ほっこりしたり感動したりと心を動かされます。その写真を全然知らない人に見てもらうことを想像しながらコメントを考えてみて下さい。
句読点はつけない
お祝いごとには“切る”“終わる”ことを意味する句読点“、”“。”を付けないのが慣例です。
何か悪いことを連想させる恐れがあるということで避けています。感嘆符“!”や疑問符“?”は使えます。ですから、句読点を付けないと読みづらいような長文にならないようにします。
どうしてもの場合は、句読点の代わりにスペースを空けるようにします。テレビ番組の字幕テロップでも、文章中に“、”“。”は、ほぼ使わないそうですよ。
余談ですが、『人間が一瞬で認識できる文字列が1秒=4文字・2~3秒以内で認識出来る文字数は、13文字』と言われています。年齢が上がると認識できる文字数も少なくなりそうなので、コメントとしては20文字くらいが妥当かなという感じです。
忌み言葉(忌み字)とは?
結婚式で〈不幸〉や〈別れ〉を連想させる、縁起の悪い言葉や漢字のことです。
普段使っている言葉も多く、気にならない人もいます。ですが、幅広い年代の方を招待している結婚式ですので、できるだけ使用しないよう注意したほうがいいと思います。
思わず使っちゃう『忌み言葉』(忌み字)
調べるとたくさんある忌み言葉ですが、ムービーコメントは文字として見えてしまうため、縁起の悪い漢字もなるべく使用しないようにします。
そのなかでも多く使用されてしまう言葉が【最後】(さいご)
これは亡くなった時に使う【最期】と音が同じで終わりを意味するので縁起が悪いとされています。よく使われるのが
・小学校最後の運動会 ・中学最後の大会
などです。最後はひらがなで「さいご」とすることもできないため、せめて「ラスト」か「小学6年生の」や「中学3年の」などに言い換えるしかないかもです。
次に【忙しい】【忘れる】
これは字体に「亡」という字が含まれているため不幸を連想させるということで避けます。よく使われるのが
・お忙しい中
これは ・ご多用のところ などに言い換えられます。ひらがなでも大丈夫です。
・忘年会 ・今日この日を忘れません など
「忘年会」は割と多いです。「会社の人たちと~」などに言い換えましょう。
ひらがなにしにくい漢字として多い【離】【別】【帰】
・遠距離恋愛 ・実家を離れて ・送別会 ・帰省したら遊ぼう
難しいところなのが競技名とか。陸上の「短距離走選手でした」などですね。「長距離が得意でした」とか。これはもう割り切って使うか、はっきり距離を入れるか、「陸上部でした」のみか・・・。
これも難しいのが【帰】
〈かえる〉ということが別れを連想させるということでダメなんですね。スピーチでは「帰省」や「帰宅」はOKなのですが、コメントだと漢字なのであまりよろしくない、と。そして同じような意味で言い換えやすい【戻る】も忌み言葉なのです。なので言い換えが難しい。「地元に行ったら~」とか「また遊ぼう♪」くらいにとどめて下さい。
そして気づきにくい【負】【嫌】【散】【絶】【切】
・負けず嫌いでした ・好き嫌いの多い子
〈きらい〉がひらがなにできません。「勝気でした」・「○○が好きな子」などに言い換えましょう。
・ご機嫌♪ ・お散歩デート ・笑顔の絶えない~ ・絶対に~ ・大切な~
これらはひらがなにできます。
気をつけたいのが漢数字!
四→し(死)・九→く(苦)と読めるからNGです。算用数字 4・9 にしましょう。
・四人兄妹 → 4人兄妹 ・九人家族 → 9人家族
〈しにん〉とは読まないでしょうけど〈くにん〉とは読んじゃいそうですよね。。。
思わず使っちゃう『重ね言葉』
重ね言葉も結婚式では忌み言葉です。お祝い事は何回あっても嬉しいものですが、結婚は1回だけが良いですよね!そういった縁起を担ぐ意味で重ね言葉は使いません。
よく使われるのが【まだまだ未熟】な~
〈まだ未熟〉か〈未だに未熟〉などにしましょう。
たまにある【いろいろ】【たびたび】
・いろいろありがとう
これは「いつもありがとう」や「今までありがとう」など。大抵この言葉の後に「これからもよろしく(笑)」がきますし。日常でもよく使いますよね。
・たびたび会うように~
これは「よく会うように~」「ときたま会うように」とか。お二人の状況次第になります。
忌み言葉・重ね言葉をチェックしてみる
ムービーを式場や業者に依頼した場合は、そこでコメントにチェックが入ります。が、自作する場合は当日まで誰からのチェックも入らない場合もあるので注意が必要です。
普段使っている言葉でもあり、この言葉どうだろう?と悩ましいかもしれません。
そんな時は下記のサイトでチェックしてみて下さい。(全ての忌み言葉がチェックされるわけではありません)
・忌み言葉を簡単一発チェック→ https://craftmovie.jp/imikotoba/